コロナ濃厚接触の要介護者を隔離 宜野湾に施設開設


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施設の開設式に参加した関係者ら=11日、宜野湾市真栄原の住宅型有料老人ホーム「よつ葉の里 真栄原」

 特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都、吉岡春菜理事長)と、有料老人ホームなどを運営するウエラ(与那原町、宇榮原健司社長)は11日、宜野湾市真栄原の住宅型有料老人ホーム「よつ葉の里 真栄原」に、新型コロナの濃厚接触者になった要介護者を隔離する施設を開設した。要介護の濃厚接触者を隔離施設で受け入れることで老人ホームなどの負担を軽減し感染拡大を防ぐ目的がある。

 これまで老人ホームなどの施設でクラスター(感染者集団)が発生した際、陽性者は病院搬送などができるが、要介護の濃厚接触者は施設にとどまっていた。そのため濃厚接触者への対応で施設の業務が増え、感染の制御が難しくなり、新たな感染者を生む負のサイクルが生じていたという。

 県のコロナ対策本部が相談窓口となり、受け入れはジャパンハートが判断する。一度の受け入れは最大6人。運用は16日から。宇榮原社長は「この経験を踏まえて全国にこのような施設が増えてほしい」と語った。