FC琉球、千葉の勢いに耐えドロー 連勝ならず


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー明治安田J2の第39節の13日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、ジェフユナイテッド千葉と対戦し、2―2で引き分けた。ホームでの連勝はならなかった。戦績は17勝13敗9分けで勝ち点60、順位は8位のまま。

 琉球は前半28分、清武功暉のJ2通算50ゴール目となるダイレクトボレーで先制点を挙げるも、40分に失点を許し、1―1で折り返した。後半開始早々に千葉に追加点を与えるも、31分に左サイドからのクロスに金井貢史が頭で合わせ、同点に追いついた。

 次戦は21日、東京都の味の素スタジアムで東京ヴェルディと対戦する。

 また、3位の長崎が栃木に3―0で勝ったため、首位の磐田のJ1昇格決定は持ち越しとなった。

 

(2)タピスタ(琉球1勝1分け)
琉球 17勝9分け13敗(60)
 2―2(1―1,1―1)
千葉 15勝14分け10敗(59)
▽得点者 【琉】 清武(8)金井(2)【千】 福満(3)高橋(3)
▽観客 1701人

 【評】立ち上がりから千葉が琉球の陣内でボールを回し、ペースを握る展開となった。琉球は数少ない好機を捉えて先制点を奪うも、後半開始早々に逆転を許し、苦しい時間帯が続く。サイドからの攻めが奏功して同点に追いつき、千葉の決定機を何とかしのぎ引き分けに終わった。


少ない好機生かし得点 守勢、追加点許さず
 

琉球―千葉 後半、絶体絶命のピンチで体を張ってしのぐ琉球の岡﨑亮平(左端)ら=13日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(高辻浩之撮影)

 前節まで9試合負けなしの千葉を相手に、序盤から守勢に回る展開だった。千葉は県出身のMF田口泰士を起点に、巧みなパスで琉球のピッチ深くに入り込み、攻撃のチャンスを広げていく。

 琉球はFWの上原慎也を今季初先発で起用した。「(MFの池田)廉と近くでプレーするよう言われていたので、いい形をつくれればと思っていた」と上原。千葉の圧力を受けラインが下がり、ボールを後方に戻す場面も目立ったが、次第に上原がスペースの裏へ抜ける回数が増え、攻撃の糸口をつかみ始める。前半28分、清武功暉のチーム初シュートが先制点につながった。

 後半2分に千葉に逆転を許し、流れを断ち切りたい琉球は25分、MFの茂木駿佑とハモンを投入。その6分後、ハモンを経て左サイドを突いたDF沼田圭悟のクロスからDF金井貢史が頭で合わせ、ゲームを振り出しに戻した。

 ただ、その後も千葉の攻勢は続く。36分には、相手MFのシュートをDF岡崎亮平がゴール手前で体を張って阻止し、追加点を許さなかった。

 喜名哲裕監督は「ハモンや茂木が入り、フレッシュな選手がゲームの流れを変えてくれた。最後まで諦めなかった姿勢は評価していい」と振り返り、次戦を見据えた。

 (當山幸都)


諦めずゴール向かった

 喜名哲裕監督(琉球)の話 前後半とも立ち上がりが全てのゲーム展開だった。ふわっとした入り方になり、相手の圧力を受ける形で失点につながった。ただ、諦めずにゴールに向かって得点が生まれたし、それ以外でもチャンスをつくれた。同点で終われたのは成長した部分だと思う。


流れは悪くなかった

 尹晶煥監督(千葉)の話 2―1と逆転し、流れは悪くなかった。ロングボールやクロスに注意するよう話したが失点し、もったいない結果になった。負けなかったことは良かったが、失点の要因を考えないといけない。