「沖縄の親族探してます」他界した母の故郷で半生を知りたい 米国在住のボブ・ハンロンさん


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若き日のキンジョウ・スミコさん=1955年、沖縄(ハンロンさん提供)

 遺伝子分析サイトがルーツ探しの一助となるか―。米テキサス州に住むボブ・ハンロンさん(62)とその家族らは、母親の故郷である沖縄にいるであろう親族に会いたいと、手がかりを探している。ハンロンさんは、遺伝子分析サイトを通して知り合った県出身女性と連絡を取るなどしており「沖縄でのつながりを通して、母の半生を知りたい」と、一刻も早い親族との対面を切望している。

 ワシントン州シアトルの会社員・友梨佳エリオット(旧姓親川)さん=国頭村出身=のもとに9月下旬、突然ハンロンさんから連絡が来た。「遠い親戚かもしれません」「もし沖縄の家族について何かしらの手がかりがあればうれしいです」。遺伝子分析サイト上でのメッセージだった。

 このサイトでは唾液を分析してもらうことで、自らの詳しいルーツや血縁関係にある可能性のある人と知り合える。欧米を中心に人気が高まりつつあるサービスだ。

生前のスミコさん(左から3人目)と映るボブ・ハンロンさん(同2人目)=米国(ハンロンさん提供)

 母親の名前は「キンジョウ・スミコ」さんで1928年生まれ。沖縄への里帰りがかなわないまま2011年に他界したという。米軍人だった男性と結婚し、米国に移り住んだ。6人きょうだいで、その中には50~60年代にハワイに移住したであろう姉妹がいるという。米国での資料によるとスミコさんの父親はKioshoさん、母親はYoshikoさんとなっている。

 ハンロンさんは「母は米国で家族に囲まれて幸せな日々を送っていましたが、それと同時にいつも沖縄の両親やきょうだいを思っていました」と、生前の様子を振り返る。

 問い合わせ先や情報提供は友梨佳さんのメールアドレスyo_elliott@yahoo.comまで。 (長濱良起通信員)