キングスが守備の課題を一夜で修正し、前夜の雪辱 相手速攻と3点弾抑える 第14戦


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琉球-群馬 第4Q ダンクシュートを決めるキングスのコー・フリッピン=14日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀨守昭撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは14日、沖縄市の沖縄アリーナで群馬クレインサンダーズ(東地区)と今季第14戦を行い、102―65で大勝した。通算成績は11勝3敗。勝率で並んでいた島根がA東京に敗れたため、キングスが西地区の単独首位に返り咲いた。12月1日にある天皇杯の秋田戦を挟み、次のリーグ戦は同4、5の両日に沖縄アリーナで行われる富山戦となる。

 走るバスケを得意とする相手に対して各選手が素早くマークに付くことを徹底し、3点弾に対しては距離を詰めて楽に打たせない。今季最多の100失点を喫した前日から見事に守備を修正したキングス。相手のオフェンスファウルを誘うなど体を張った牧隼利は「キングスファンは泥くさいプレーを評価してくれる。自然と頑張る力をもらっている」と振り返った。

 攻撃ではドウェイン・エバンスとアレン・ダーラムの安定感のあるインサイドに加え、3点弾もチーム全体で42.3%の高確率で11本を沈めた。そのうちの5本を決めた今村佳太は「田代選手が離脱し、自分のポジションでいい影響を及ぼさないといけない。その思いがプレーを良くしている」と強い責任感を口にした。

 けが人が続出する中、11月の5試合を4勝1敗で乗り切ったキングス。桶谷大HCは「(10日の)三河戦を逆転勝ちできたことがかなり大きい。群馬との1戦目も20点差から追い付いた。この経験はシーズン終盤に生きてくる」と手応えを感じているようだ。

 次戦は12月1日にある天皇杯の秋田戦となり、2週間以上の期間が空く。今村は「タフな1週間だった。心身共にリフレッシュし、次につなげたい」と今後を見据えた。
 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4203人)
キングス 11勝3敗
102―65(23―8,31―20,27―20,21―17)
群  馬 6勝8敗

 【評】試合開始から激しい守備を仕掛け、第1Qをわずか8失点に抑えたキングス。堅守から攻撃にリズムをつくり、内外から高確率でシュートを決めて前半で26点のリードを奪った。後半も好守で集中力は途切れず、大差で勝ちきった。

第1Qを支配できた

 桶谷大HC(キングス)の話 好守の切り替え時の守りとリバウンドをしっかりやろうと選手に話していた。あと、けが人が出ている中で守備の強度も落ちていたので、交代を使いながら強度を高くして戦った。第1Qを8失点に抑え支配できた。

この試合から学ぶ

 トーマス・ウィスマンHC(群馬)の話 出だしから死に物狂いで勝つという姿勢が見せられなかった。強いチームに2連勝するのが難しいのは分かっているが、この試合から学んでいかないといけない。