バスケU15県予選 SWish、キングスU15が頂点 全国大会へ


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 バスケットボールの第2回県U15選手権兼ジュニアウインターカップ第2回全国U15選手権県予選会最終日は14日、宜野座村総合体育館で男女の決勝を行った。男子はキングスU15が87―37で23Academyに圧勝し、2連覇を達成。女子はSwishが北谷を46―36で下し、初優勝を飾った。男女優勝チームは1月に東京で行われる全国大会に出場する。

女子決勝第2Q 守備をかわしてシュートを決めるSwishの角田絆奈=14日、宜野座村総合体育館(喜瀬守昭撮影)

 「緊張もあって重たい展開だった」(平良監司郎HC)という序盤、Swishは高さで相手に勝りながらも波に乗れない。北谷の運動量豊富なオールコートプレスにパスミスをする場面も目立った。

 しかし、第2Qからは徐々に相手守備を攻略し始める。177センチとチーム最高身長の角田絆奈ら大柄な選手がコート中央でパスを受け、つなぎ役をすることでプレスを突破。数的優位の状況をつくり、確率の高いゴール下で得点を重ねた。

 守備では強いプレッシャーをかけて難しいシュートを打たせ、角田と169センチの田原実季がリバウンドを支配。角田は「ボックスアウトされてもボールに飛び込んだ。取れなくてもはじく意識だった」と体を張り続けた。

 角田や秋吉寛那主将ら3年生は夏の県大会に所属中学で出場し、その後も全国出場を目指すためにSwishに合流した。平良監督に「(より成長するためには)いろんな景色を見た方がいい」と勧められ、加入を決意したという秋吉は「全国大会は初めて。あまり実感がない」とうれしそうに語る。全国制覇を目標に掲げ「速いバスケと激しい守備で負けないようにしたい」と力強く語った。
 (長嶺真輝)

個人技で圧倒 ダブルスコア

 圧巻だった。187センチの山岸大夢を中心にインサイドを支配し、「流れが悪い時には自分で取る」と強い決意で試合に臨んだエースの平良宗龍が内外から個人技で得点を重ねる。個々の役割を全うしたキングスU15が、ダブルスコアの大差で頂点に立った。

 試合中はベンチから選手を鼓舞する声掛けも目立った。泉川寛太HCは「しっかり全員で戦うことができた」と満足そうに振り返る。昨年は全国大会で1回戦敗退の屈辱を味わった新垣元基主将は全国制覇を目標に掲げ、「守備の強度が足りない。もっと体を鍛えていきたい」とレベルアップを誓った。