女子フットサル九州U―15 カーサ・アレは準優勝 連覇ならず


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準優勝したカーサ・オキナワ・アレUー15の選手たち(提供)

 女子フットサルのKYFA第12回九州U―15選手権大会が13、14の両日、鹿児島県の横川体育館で行われ、casa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)が準優勝に輝いた。予選Bグループ1回戦で日置シーガルズFC(鹿児島)と2―2で引き分け、同2回戦でオリエントFCアクア(福岡)に6―3で勝利し、予選2位で決勝トーナメントに進んだ。14日の準決勝はFragrant熊本を5―1で破り、決勝で日置シーガルズに3―5で敗れた。

連覇狙うも、わずか及ばず

 フットサルで九州2連覇を狙ったカーサ・オキナワ・アレだったが、日置シーガルズ(鹿児島)が壁となって立ちはだかった。

 初戦の予選1回戦は同点に終わり、決勝で再び対戦。後半残り11秒で3―3の同点に追い付いたが、延長は終始相手ペースで2点を奪われた。初戦で攻撃の要である河田和佳奈、決勝前半で守備の中心である上原瑠夏が足首をけがし、チームは戦力減のまま戦い敗れた。

 塩川健勇監督は「結果も大事だが、初戦で日置の選手が取った行動にチームとして学ぶべき部分が多く、熱くこみ上げるものがあった」と語る。初戦の前半、日置の選手が放った強烈なシュートが平良夢華の胸に当たり、平良が倒れ込んだ。そばにいた日置の選手が反射的に救護に当たるシーンをチームは目の当たりにした。平良は「すぐ行動してくれて驚いた。技術や精神的な面で日置よりまだ足りないなと感じた」と刺激を受けた。

 塩川監督は「どのチーム、どの選手がも自然にできる行為じゃない」と日置への尊敬の念を抱きつつ、結果以外の部分でもチームとしての成長を誓った。