クルーズ船の需要「依然高い」 那覇港への寄港予約は331件も


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那覇クルーズターミナルに停泊するクルーズ船=2019年、那覇市若狭(資料写真)

 新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、2020年2月末から県への寄港が見送られているクルーズ船について、玉城デニー知事は22年の寄港に関し、10月末時点で那覇港に予約が331件入っていることを明らかにした。16日に開会した那覇港管理組合議会(議長・島尻忠明県議)の一般質問で議員らに答えた。

 那覇港へのクルーズ船寄港回数を巡っては、19年に過去最多となる260回を記録し、初めて全国1位となった。予約が実現すれば22年は過去最多を更新することになる。ただ、国内のクルーズ船を受け入れるには「県クルーズ船受入那覇・南部地域協議会」に諮り合意を得る必要がある。国際船についても、国のガイドラインが公表されていないため、依然、受け入れ再開のめどが立っていない。

 玉城知事は「沖縄へのクルーズ船の寄港需要はいささか衰えておらず、依然として強い」と強調した上で、関係機関と連携しながら、受け入れ体制の強化に取り組む方針を示した。