平安山、全日本新人王戦へ TKOで決定戦制す ボクシングウエルター級


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全日本新人王決定戦への出場を決めたウエルター級の平安山太樹=14日、エディオンアリーナ大阪(本人提供)

 プロボクシングの全日本新人王の西軍代表決定戦が14日、エディオンアリーナ大阪で行われた。ウエルター級で中日本・西部日本新人王の平安山太樹(那覇工出、ナカザト)が、西日本新人王の豊中勇左(ワイルドビート)に2回2分19秒TKO勝ちを収めた。来年2月の全日本新人王決定戦に出場する。平安山は1回、相手にペースを握られたが、2回は前に出て攻めるボクシングで2度のダウンを奪い勝利を手にした。

2回に強打発揮 2度ダウン奪う 積極的作戦が奏功

 34歳の平安山が全日本新人王への挑戦権を手にした。相手は181センチと長身のサウスポー。1回は苦戦を強いられた。終盤にパンチをもらい、左目尻からの出血もあった。「変則なボクシングでパンチのリズムを合わせられなかった」と主導権を握られた。2回は前へ出て積極的に攻める作戦が奏功した。「距離をつぶして、パンチを上下に打ち分けた」と左でボディーを打ち抜き、顔面への右フックでダウンを奪った。立ち上がった相手を逃がさず、ロープ際に追い込んだ。相手の左ストレートをよけ、コンビネーションを繰り出した。「最後の右フックがあごにジャストミートした」と再度ダウンを奪い豪快にTKO勝利を収めた。
 鍛え抜いた鋼の肉体と「ジャブ以外はどのパンチでもKOを狙える」という強打で頂を目指す。決戦に向け「基本に忠実に練習を重ね、軽やかなステップ、ジャブの技術も身に付けてレベルアップしたい」と決意を込めた。