軽石の流入を防ぎつつ出漁するには?開閉式防止膜で解決目指す 辺土名・安田漁港


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
軽石の流入を防ぐために設置された汚濁防止膜=17日、国頭村の辺土名漁港

 【国頭】大量の軽石が漂着し漁ができない状態が続く国頭村の辺土名漁港と安田漁港で、軽石の流入を防ぎつつ出漁できるようにするため、設置している汚濁防止膜を開閉式にする方針を県が17日までに国頭漁業協同組合に説明した。今月末にも関連作業に着手することを目標としている。

 県によると、現時点では2つの防波堤の先端付近からそれぞれ汚濁防止膜を延ばし、中央部分で二重になるようにしている。片方を開閉式にし、もう片方を固定することで、漁に出掛ける組合員らが自ら開け閉めできるドアのようにすることを想定している。県の担当者は「漁協などと相談し具体的な配置などを検討していく」と述べた。

 国頭漁協の村田佳久組合長は「仕事ができない状態が続くが、少しずつ前に進んでいる。軽石がエンジンに入らないように、海水こし器を2つ装備するなど工夫する動きも出ている」と話した。