男性の生きづらさ相談 「パートナーとの関係」が最多の58件 コロナも影響


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 那覇市西の男女共同参画センター「てぃるる」は男性の生きづらさなどを相談できる電話窓口を開設している。2021年4月~10月は189件の相談が寄せられた。国際男性デーにちなみ、運営するおきなわ女性財団が利用を呼び掛けた。

 同財団によると、相談内容で最多は「パートナーとの関係」で58件だった。「こころの問題」が54件、「人間関係」が20件と続いた。20年度の10月までと比べると、パートナーとの関係は22件増えた。同センターは「新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増え、夫婦に関する相談が多い。自分を理解してもらえないといった悩みもある」と説明した。

 「自分の行為がDV(配偶者やパートナーからの暴力)に当たるか」などの相談も受け付ける。相談事業の担当者は「危害を加えているか分からない人もいるのではないか。良い関係を築くためには相手を思いやることが大切だ」と述べた。

 相談件数は19年度が343件、20年度が371件と増加傾向だ。同財団の上與那原美和子常務理事は「男性に関する窓口は少ない。サポートを必要としている人はまだまだいるはずだ」と推測した。相談は日・月曜日の午前10時から午後4時まで。祝日に当たる月曜と、12月29日から1月3日までは休み。通話料は自己負担。男性相談員が対応する。(電話)098(868)4011。