倉庫に自作のバスケコート!「力になりたい」 U15クラブチーム運営のOneが整備


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空き倉庫を改装しバスケットコートを作った岸本行央さん=18日、宜野湾市大謝名(高辻浩之撮影)

 バスケットボールのU15クラブチーム「BEASTY CLUB」などを運営するOne(宜野湾市)が今月上旬、同市大謝名の倉庫内に自作のバスケコートを整備した。倉庫の活用は県内では珍しい取り組み。クラブチームの練習拠点や一般への貸し出しなどで利用する。岸本行央代表(32)は「沖縄バスケの普及の力になりたい」と整備理由を熱く語る。

 県外では倉庫の活用事例が多く、以前から「いつか自分たちのコートが欲しい」と考えていた岸本さんが9月に物件を見付け、借用して改装を始めた。2カ月かけてコンクリートの床にフロアを敷き、窓に格子を設置するなど地道に作業を続け、今月から活用を始めた。周辺住民にも一軒ずつあいさつし、プレー中の音や子どもの出入りに対する理解を得ていったという。

 コートを整備したのは3階建ての3階部分。約330平方メートルで正規コートの広さには満たないが、中央からの3点弾やドリブル、フットワークなどはできるため「育成年代は基礎が一番必要なので、そのための広さと高さは十分ある」(岸本代表)という。

 クラブチームの嶺井俊弥さん(14)=浦添中2年=は「コロナ禍で練習が制限されていたけど、ここなら自由にバスケができる」とうれしそうだ。

 コートは今後、一般向けに時間制での貸し出しも予定する。倉庫の2階部分にはトレーニングジムやオリジナルグッズを販売するショップも整備する。岸本代表は「どんどん新しいことにチャレンジしていきたい」と意気込んだ。