比屋根が初の総合V 先輩抑え「恩返しできた」 ゴルフOTV杯マスターズ


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通算スコア150で総合優勝を果たした比屋根修=18日、恩納村の美らオーチャードゴルフ倶楽部(高辻浩之撮影)

 ゴルフのOTV杯マスターズ選手権最終日は18日、恩納村の美らオーチャードGCで各部門の決勝ラウンド(パー72)を行った。50~59歳の部(6133ヤード)は、予選首位通過の比屋根修(美らオーチャード)が通算6オーバーの150で頂点に立ち、60~69歳の部を合わせた総合成績で初優勝を果たした。60~69歳の部(同)では、首位と2打差の3位で出た比嘉賀信(美らオーチャード)が通算152で逆転優勝した。70歳以上の部(5642ヤード)は、嘉陽宗賢(オリオン嵐山GC)が通算158で栄冠をつかんだ。

 後半は出入りの激しいゴルフだったが、最終18番をパーで締めくくった比屋根修(美らオーチャード)。グリーンを出たところで報道陣に優勝を告げられると表情が和らいだ。「非常にうれしい。ほっとした」。8回目の挑戦で初の栄冠を手にし、喜びをかみしめた。

 前半は雨風の強い難しい状況下で「ダフりに気を付けた」と、安定したショットを見せた。9番では7メートルの上りパットを沈めてパーセーブに成功し、我慢を続けた。

 後半の出だしで連続ボギーをたたいたが、13番で10メートルのロングパットを沈めてバーディー。「これが入ってくれて気持ちが楽になった」と、予選の首位を守り切って頂点に立った。

 後半は、同じく美らオーチャードをホームコースとする昨季王者の比嘉賀信に差を詰められる場面も。「計り知れないプレッシャー。ひしひしと足音が聞こえた」と強い重圧を感じたという。

 「先輩に勝てたことで、恩返しになったと思う」とうれしそうに振り返った。

 目指す場所は県内の頂点にとどまらない。「来年は九州で勝ち、全国を目指したい」と力強く語った。
 (長嶺真輝)