大谷選手MVP「野球少年に夢」 日ハム時代のキャンプ地沖縄からも快挙に喜びの声


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
日本ハムのキャンプで来県時に開催した野球教室で、フリー打撃で柵越えを放つ大谷翔平選手と熱い視線を送る子どもたち=2013年2月11日、国頭村のくにがみ球場(現かいぎんスタジアム国頭)

 【北部】メジャー・リーグの今季のアメリカン・リーグMVP(最優秀選手)に、エンゼルスの大谷翔平選手(27)が満票で選出された。日本ハム時代にキャンプで訪れていた、沖縄県の名護市や国頭村の関係者から「言葉にならないほどうれしい」「野球少年たちに夢を与える快挙だ」と喜びの声が上がった。

 日本ハムの2017年春季キャンプ中に開かれたチーム主催の少年野球教室で、大谷選手はバッティングなどを指導した。名護団地少年野球の元代表、玉城幸哉さん(44)は「野球教室に参加した息子が大谷選手と一緒に写真を撮って目を輝かせて帰ってきた。MVPを取るようなスーパースターが名護に来ていたなんて」と感慨深そうに話す。

 「まるで学童野球を見ているようだった。メジャーの舞台で一人の選手が打って投げて走り、あれほどの成績を残すとは」と驚くのは、県野球連盟北部支部学童部の渡口治さん(57)。「今回のMVPを機に、少年野球の子どもたちもさらに大谷選手のような走攻守そろった選手を目指していくだろう」と語った。

 国頭村観光協会の比嘉明男会長は13年、日本ハムのキャンプで訪れた、当時新人で高校生だった大谷選手に会った。「人の目をしっかり見て話す。練習が休みの時はヤンバルクイナを見に来ていた。期待していたが、想像以上にすごい」とうれしそうに話した。

 日ハム名護協力会の古波蔵廣運営委員長は「言葉に表せないほどうれしい。礼儀正しい野球少年そのものだった。これからの活躍に期待したい」とエールを送った。