目撃者「なぜここに着陸」 那覇軍港にオスプレイ、商業ビルや住宅地近く


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主翼を折りたたみ駐機する普天間飛行場所属のМV22オスプレイ=19日午後3時ごろ、米軍那覇港湾施設

 港であるはずの那覇軍港に19日昼、米海兵隊のオスプレイ3機が突如として飛来、着陸した。那覇軍港は那覇空港や民間の港、国道と近接し、商業ビルや住宅街とも距離が近い。「街中の軍港」の想定外の使われ方に、目撃者らは不安を口にした。

 軍港に接する国道331号の山下交差点にいた40代男性=八重瀬町=は、午後0時すぎに3機目の着陸を目撃し「軍港に向かうオスプレイは見たことがない」と驚いた。「米軍機の音がすると、何かトラブルがあるんじゃないかと不安になる」と話した。

 軍港の真向かいにある旅客船ターミナル内にいた渡嘉敷直功さん(68)は「オスプレイの音がするなと思って外を見たら、やっぱりオスプレイだった。宜野湾や那覇の上空を飛んでいるのは見たことがあるが、港に着陸するのは見たことがない。何で港に来るのだろう」と、いぶかしんだ。

 オスプレイが飛来した昼ごろ、隣の那覇港内では港湾作業員が通常通り働いていた。積み荷の作業をしていた男性は「港がオスプレイの着陸帯として使われたのは初めてではないか。ものすごい音だった。街も近いのに大丈夫なのか」と、不安そうに語った。