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沖縄県は20日までに、新型コロナウイルスの感染状況をモニタリングする集団検査をうるま市で実施した。無料のPCR検査に応じた158人全員が陰性で、地域流行している可能性が低いことが分かった。説明した県立中部病院の高山義浩医師は「今後も地域流行が疑われる所で適宜検査を行い、第6波をできる限り抑え込みたい」と話した。
モニタリングは、感染状況を把握するための検査で、陽性者が出た施設や学校で陽性者を特定するため全員に行うスクリーニングとは異なる。県内では介護施設職員や飲食店従業員などを対象に、いち早く感染状況を把握するための無料や安価のモニタリング検査を実施してきた。
11月1~20日に公表された新規陽性者73人のうち、うるま市が25人で34%を占め、感染の広がりが疑われた。感染者と接点があった飲食業などの業界に呼び掛けて158人が市内で検査を受けた。
ただ、受検したのは感染への意識が高い中高年層が多く、若者は受けていないという。
高山医師は「今回の全員が陰性だったから地域にいないとは限らない。検査と対策はセットで、検査だけで抑えられるわけではない。引き続き感染対策をしてほしい」と呼び掛けた。