変わるTwitter モバイルプリンスの知っとくto得トーク[236]


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SNS大手Twitterが、立て続けに新機能を提供しています。今月3日にビジネスでTwitterを使う人に向けた機能「Twitter Pro」を、10日には有料のサブスクサービス「Twitter Blue」をアメリカとニュージーランドで開始しました(Twitter Blueは日本ではまだ開始されていません)。

10月にはクリエーターにお金を送ることができる「スーパーフォロー」の機能も日本で使えるようになりました。

 

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これらの新機能が成功すると、今後他のSNSもまねて大きな影響を及ぼすかもしれません。

一連の新機能では、クリエーターやジャーナリストにファンが直接お金を払うことができます。逆に考えると、自分がクリエーターになればTwitterを経由しお金をもらうことができるのです。これを「マネタイズ」【※1】と呼びます。

ネットの歴史では新しいマネタイズ方法が登場すると、「○○で稼ぐ方法教えます」と呼び掛け、高額な情報商材【※2】を売りつける人が出てくることが繰り返されてきました。

Twitterでのお金のやり取りがメジャーになると、こうした人も登場することが予想されますので注意してください。

 

※1 マネタイズ … 日本語に直訳すると「収益化」になります。分かりやすい例は、YouTuberが動画に広告を付けて収益を上げるのは「マネタイズ」です。本来マネタイズを行うためには、人をひきつけるような特技・魅力や、お金・時間を使ってくれるファンが必要です。それらは簡単に手に入れることは難しいため、本来マネタイズはすごく難しいものです(今は人気のYouTuberも、最初は伸びない時期があったりします)。

※2 情報商材 … ネットを使って何らかのまとまった情報を売ることを「情報商材」と呼びます。価格は安いものから高いものまでさまざまです。情報自体が有料で売られているため、購入前に内容を確認することが難しく「高いお金を出して買ったもののそれに見合わない内容で、借金だけが残る」などのトラブルも多いため、利用する際は注意が必要です。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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他の大手SNSに比べ収益化がうまくいっていないTwitterは、今後も新機能を試しながら導入していくでしょう。

変化することでユーザーを飽きさせず生き残るのですね。SNS側が変化し使い方が変わることで、ユーザーが気を付ける点も変わります。

これからもSNSを楽しみつつ気を付けて使いましょう。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/