南城市長選まで2ヵ月 前回18年と同じ構図 現職と前職一騎打ち公算


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瑞慶覧 長敏氏(左)    古謝 景春氏(右)

 【南城】任期満了に伴う来年1月23日の南城市長選の投開票まで残り2カ月を切った。2期目に向けて再選を目指す無所属現職の瑞慶覧長敏氏(63)=社民、社大推薦=と、返り咲きを狙う無所属前職の古謝景春氏(66)が出馬を表明している。一騎打ちの公算で、前回2018年に行われた市長選と同じ顔ぶれになる見通し。両氏とも事務所開きを終え、既にあいさつ回りなどを中心に活動を始めている。

 瑞慶覧氏は10月7日に出馬を正式に表明した。現職市長のため、休日を利用して市内を回り、市民らと交流を深めている。市議会与党市議や支援者と連携して支持拡大を図る。

 「オール沖縄」勢力から支援を受け、11月20日の事務所開きでは城間幹子那覇市長や山川仁豊見城市長、赤嶺政賢、新垣邦男両衆院議員、伊波洋一、高良鉄美両参院議員、県政与党の県議らが駆け付け、支持を訴えた。

 古謝氏は6月6日に早々と出馬を表明し、事務所開きも行った。保守系市議や支援者と連携して市内各地を回り、各種業界団体とも意見交換を重ねている。市内の交差点では、行き交う車に手を振るなど、支持拡大を図る。

 自民、公明から近く推薦を受ける予定で、保守系首長や自公県議らから支援を受ける。衆院選では、沖縄4区で当選した西銘恒三郎沖縄担当相と駆け回り、支持を訴えた。

 瑞慶覧市政への評価やまちづくり、新型コロナウイルス、軽石対策、子育て支援などが争点となる見込み。

 瑞慶覧 長敏氏(ずけらん・ちょうびん)1958年10月24日生まれ。市大里仲間銭又区出身。琉球大卒。2009年の衆院選で沖縄4区に民主党公認で出馬し初当選。1期務めた。18年市長選に初当選。

 古謝 景春氏(こじゃ・けいしゅん)1955年3月24日生まれ。市知念安座真出身。沖縄大卒。79年に知念村役場入り。2002年知念村長に初当選。06年の合併後、初代市長となり、3期務めた。