水筒落下事故は「人命に関わる大惨事」 宜野湾市長、防衛局に抗議


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沖縄防衛局に抗議後、記者団の取材に応じる宜野湾市の松川正則市長=24日午後4時40分ごろ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【中部】宜野湾市の民家に23日、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが金属製の水筒を落下させた事故を受け、松川正則宜野湾市長は24日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ抗議した。松川市長は「強い憤りを禁じ得ない。人命に関わる大惨事につながりかねない」と訴えた。防衛局の小野功雄局長は「原因究明や実効性のある再発防止策を講じるよう(米側に)強く申し入れた」と伝えた。

 抗議要請は冒頭以外、報道陣に対して非公開だった。松川市長は要請後、記者団の取材に応じ「こういう事故が起きたことは非常に残念だ。市民に対して申し訳ないという気持ちでいっぱい」と述べ、米軍の安全管理の不徹底や米軍から直接市へ連絡がなかったことを問題視した。

 2017年に起きた普天間第二小学校への米軍ヘリ窓枠落下事故にも触れ「市民が少し落ち着いてきた中での事故。常に声を上げ続けなければならない」と説明した。