ガレッジ・ゴリさんとトーク 沖縄「平和の知見」海外での事例紹介 JICAフェスオンラインで開催


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おきなわ国際協力・交流フェスティバルで公開された動画「ゴリ エッ?と驚いた 沖縄のチカラ」でトークする(右から)ガレッジセールのゴリさん、園原謙さん、仲泊和枝さん

 JICA沖縄が主催するおきなわ国際協力・交流フェスティバルが20日、オンラインで開かれた。今年で26回目。コロナ禍でも、国際協力や交流に対する県民の関心や各団体のつながりを維持しようと、JICA沖縄や県内団体の活動を発信した。

 「ゴリ エッ?と驚いた沖縄のチカラ」と題して、ガレッジセールのゴリさんと関係者がトークとともに、沖縄の知見を生かした海外での活動事例を紹介する動画を公開した。

 「平和編」では、県文化観光スポーツ部の園原謙さんと、特定非営利活動法人・沖縄平和協力センターの仲泊和枝さんがゴリさんとトークした。

 地上戦を経験した県民の記憶を次世代に伝え、平和の創造に役立てる糸満市の平和祈念資料館の知見を、カンボジアの平和博物館造りに生かした取り組みを紹介した。

 園原さんは「博物館はただ物を並べるのではなく、悲しみや苦しみを乗り越えて平和への原動力にするための場所。そのために職員の人材育成をした」と互いに行き来して学んだことを説明。仲泊さんは「『つらい』『悲しい』で終わらず未来につなげるには、学びの計画やスキルがある。それを組み込んだ平和教育を経て、カンボジアの学生たちの感想が変わってきた」と成果を語った。

 21日には高校生の研究発表や、SDGsを学びながらミニゲームを作るプログラミング教室を配信。ゴリさんのトークなどは動画投稿サイトユーチューブで録画を閲覧できる。