国立劇場おきなわの監督に金城氏が就任「沖縄芸能広めたい」 来年4月から


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金城真次氏

 国立劇場おきなわは25日、来年4月1日付で同劇場の芸術監督に玉城流扇寿会教師の金城真次氏(33)が就任することを発表した。現芸術監督の嘉数道彦氏(42)は来年3月31日付で退任する。金城氏は「沖縄の芸能の魅力を広め、お客さまに足を運んでもらえる舞台を一つ一つ大事に作っていきたい」と意気込みを話した。

 金城氏は1991年玉城流扇寿会谷田嘉子・金城美枝子両家元に入門。国立劇場おきなわ組踊研修修了。県指定無形文化財「琉球歌劇」保持者。選出は琉球舞踊や組踊、沖縄芝居の立方での活躍や沖縄芝居の演出など多岐に渡る実績が評価された。

 同劇場の芸術監督就任は金城氏で3人目となる。2009年から演出家の幸喜良秀氏、13年から嘉数氏が就任した。嘉数氏の退任について同劇場は、次代の人材育成と実演家の活動に移行したいと本人の申し出があったと説明した。

 金城氏は芸術監督に就任するまでの間、新たに設けられた「芸術参与」として12月1日から次年度の公演の企画制作などに携わる。