10月観光客29万人 沖縄県発表、前年比12%減


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 県文化観光スポーツ部は25日、10月の入域観光客数が前年同月比12・4%(4万2200人)減の29万9千人だったと発表した。コロナ前の2019年同月比では64・9%(55万2300人)減だった。外国客は1年9カ月連続でゼロだった。

 沖縄では10月から緊急事態宣言が解除されたが一定の行動規制は続いたため、「Go To トラベル」事業で需要回復した前年同時期を下回った。11月以降は経済活動が段階的に再開されていることから、一定程度の回復を見込む。

 沖縄関係路線を運航する主要航空会社の計画運航便数に対する減便率は、年末に向かうにつれて縮小している。11日時点の減便率は、10月が30・3%(1354便)、11月が12・5%(531便)、12月が6・9%(308便)となっている。21日時点の11、12月の航空予約率は、19年比で5割程度となっている。

 10月の修学旅行の実施校数は前年同月比3割減の20校で、人数は3817人だった。11、12月の修学旅行の予定は、263校の5万142人となっている。

 県観光政策課の山川哲男課長は「感染流行期の冬を迎える。今後も感染対策を徹底しながら需要の取り込みに努める」と話した。