沖縄県立球陽中学校の採点ミスは、子どもや保護者の信頼を裏切る形となった。金城弘昌県教育長は「あってはならないミスが起きたことは誠に遺憾だ」と26日、記者会見で謝罪した。記者からは「どのようなチェック体制が敷かれていたのか」などと質問が飛び交った。
県教育委員会はこれまで、独自検査に関わることはなかった。一方で、県立中学校の設置者は県教育長であり、記者から責任の所在を問われると「合格者を決定するのは学校長だが、全体責任としては設置者として(県教育長に)責任がある。両方にそれなりの責任があると思う」と述べた。
県教委は再発防止を訴えたが、約1週間後に2022年度の入学試験を控え、受験する児童や保護者からの不安感は拭えない。
50代の女性保護者は「ミスを早期に発見するための体制はなかったのか」と疑問を抱く。受験勉強に励む男子児童は「自分が同じ立場なら嫌だ。何度もチェックを繰り返してほしい」と願った。