FC琉球あすホーム最終戦 喜名監督の采配でチーム内にも競争意識


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今季ホーム最終となる新潟戦に向け、体を動かすFC琉球の選手たち=25日、南城市陸上競技場

 サッカーJ2のFC琉球は28日午後1時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、アルビレックス新潟と今季ホーム最終戦を行う。選手らは25日、南城市陸上競技場で実戦形式のゲームやボールを使った練習などで調整した。全42試合中2試合を残し、17勝13敗10分けで勝ち点61、順位は9位。喜名哲裕監督が指揮を執ったのは10月24日の松本山雅FC戦からで、これまでの成績は2勝1敗3分け。

 喜名監督は「樋口靖洋前監督が言っていた躍動感や一体感のあるサッカーを継承している。ボールを保持して受け身にならず攻撃的に、各選手がそれぞれのストロングポイントを発揮してほしい」と強調する。チームを活性化させるために、これまで試合に出られなかった選手も積極的に起用していると言い「くすぶっていた選手も、チーム内で競争意識が芽生え、練習から自分の持ち味を発揮している」と語った。

 新潟とは前回、5月30日にアウェーで対戦し、1―2で敗れている。新潟戦で得点を奪った池田廉は「今季はファンと接する機会が少ない中で最終戦を迎える。選手もサポーターも笑顔で終われるようにしたい」と勝利を誓う。

 DF岡﨑亮平は「沖縄のコロナ感染状況が悪化したこともあり、無観客試合が続いたことで今季は選手とサポーターの距離が一気に離れた気がした。みんなの声援が僕たちの力になる。それをしっかり結果につなげたい」と気合を込めた。