渡嘉敷島の課題は? 子ども議員が議会で追及 村政に提案も 渡嘉敷中の8人


社会
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子ども議会終了後に村執行部と記念写真に納まる渡嘉敷中3年生ら=10月29日、渡嘉敷村議会本会議場

 【渡嘉敷】2021年度渡嘉敷村子ども議会が10月29日、村議会本会議場で開かれ、渡嘉敷中学校3年生8人の子ども議員が、各自調べ学習などを通して独自の視点で見た村のまちづくりや生活について、質問や提案を行い村当局をただした。

 子ども議会は、社会科の授業で学習した「議会制民主主義」の理解や「私たちの政治参加」に関心を深めさせることなどが狙い。村当局から座間味秀勝村長や課長以上らが出席し、議長に與那嶺斗翔さんを選出した。村長や新崎直昌教育長、担当課長が真摯(しんし)に答弁した。當山清彦同村議会副議長や同校の大城正篤校長をはじめ教諭、2年生が傍聴した。

 質問は「公園の整備」「プレミアム付き商品券」「街灯の整備」「道路側溝の破損箇所の整備」「ウラ海岸のごみの撤去」「現旧公民館の老朽化による建て替え」「カーブミラーの整備」「村行事計画」「スクールバスの運行時間」など、14事項について子ども議員が鋭く追及した。

 議会を終え、座間味村長は「解決処理できる事項はしっかり取り組んでいきたい。普段から身の回りのことや政治に関心を持ってほしい」とあいさつした。

 子ども議員の工藤初貴さん(14)は「緊張したが、しっかり役目をこなせた。政治に関心を深めるきっかけになった」と感想を述べ、傍聴した下地智多さん(中2)は「将来は議員に挑戦してみたい」と声を弾ませた。

(米田英明通信員)