「小さい自治体には厳しい負担」 軽石漂着問題、沖縄県に支援要請 南部市町村会


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軽石問題への対応を県の松田了環境部長(左端)に要請する南部市町村会の宮里哲会長(右端)=26日、県庁

 沖縄県内各地に大量の軽石が漂着している問題で、南部市町村会の宮里哲会長(座間味村長)らが26日、県庁に松田了環境部長を訪ね、支援を要請した。(1)軽石の撤去や侵入を防ぐフェンスの設置などへの財政支援(2)漁業や養殖業、観光業などへの補償(3)回収した軽石の処分―などを求めた。

 松田部長は県議会に提出した軽石対策予算のうち、海岸に漂着した軽石を漂着ごみとして回収する予算について、「12月上旬には要望している市町村に配分できるかと思う」との見通しを示した。

 宮里会長は「久高島で船を減便するなどの影響が出ている。渡嘉敷村は侵入防止フェンスを設置する予定だが、規模の小さい自治体にとって厳しい負担だ」と支援を訴えた。29日以降に県町村会としても県に要請する予定という。