コラソン9月以来の勝利 JHL、福岡に28-22 守り中心に勝機見いだす


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 日本ハンドボールリーグ第14週第1日の27日、男子の琉球コラソンは福岡県の久留米総合スポーツセンターで暫定11位のゴールデンウルヴス福岡と今季第11戦を行い、28―22で勝利した。9月以来の白星。福岡には2戦2勝。通算成績は2勝8敗1分けとなった。順位は暫定10位のまま。

 前半はシュートミスが目立ったが、13―12で折り返した。後半は17―17から堅い守りで失点を防ぎ、連続得点で8点差を付け、一気に流れをつかみ逃げ切った。次戦は28日午前11時から同会場で大崎電気と戦う。

琉球コラソン(5)
 28―22(13―12,15―10)
ゴールデンウルヴス福岡(0)

 【評】琉球コラソンは前半、高めの守備を敷く福岡を攻めあぐね、我慢の時間が続いたが、後半に、強化してきた守りから得点機をつくるパターンがはまり攻勢に転じる。相手の防御ラインが整う前に速攻やロングシュートで連取につなげ流れを引き寄せた。


 今季唯一勝利している福岡相手に琉球コラソンは攻めきって確実に白星をつかんだ。後半中盤に連取で一気に8点差をつけた。しかし東江太輝主将は「ミスが目立った。厳しい内容」と首を振った。

 得点が伸び悩む中、勝機を見いだしたのは守りの中心、峰岸勁志郎と松信亮平のターンオーバーから。後半16分、峰岸の先読みしたパスカットからこぼれ球を松信が体を投げ出し保持。そのまま速攻に転じて、開始から最大となる4点差をつける。勢いに乗って得点を許さず、連続得点を8まで伸ばして勝利をほぼ確実にした。ただ、前のトヨタ自動車東日本戦で終盤苦しめられた高めの守備を、福岡にも仕掛けられ、前半は攻めきれず。ミスも重なり速攻を出されての失点も目立った。

 リーグ戦は2巡目。上位チームから何としても前半の負けを取り返さなければならない。簡単なミスは許されない。次は現在2位の大崎電気。東江は「前半戦でも悪い試合はしていない。守りはアグレッシブに攻めの姿勢で。攻撃は横に揺さぶってチャンスを増やす」と気を引き締めた。