沖縄特支が全国逃す 知的障がい者サッカー九州高校選手権


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沖縄特支―福岡高等学園 後半、この試合で2得点を決めた沖縄高等特別支援学校の神谷空(左)=28日、中城村のごさまる陸上競技場

 障がい者サッカーの高校日本一を決める第7回全国知的障害特別支援学校高校選手権の九州大会が28日、中城村のごさまる陸上競技上で行われた。県代表の沖縄特別支援学校(うるま市)は連覇を狙ったが、2戦2敗の3位で全国大会出場に届かなかった。大会は福岡高等学園、鹿児島高等特別支援学校の3校によるリーグ戦で競われた。沖縄特支は福岡に2―3で競り負けた。鹿児島とは1―1で並び、PK戦1―3で敗れた。福岡と鹿児島は全国大会に出場する。

 沖縄特支は2戦とも競り負け、全国切符を逃した。福岡戦は1年の神谷空が2得点。いずれも、正確で威力のあるミドルシュートを決め、チームを勢い付けた。ただ前半の3失点が重くのしかかった。

 小学5年から本格的に競技を始めたという神谷は「守備の時には中央を固めて、攻めの時にはサイドにボールを散らすことを意識した」と中心的役割を担った。3年のGK比嘉拓斗はファインセーブを連発し危機を救った。2年前には全国4位も経験。「試合の入りで慌ててしまった」と悔しさをにじませた。

 2戦目の鹿児島戦はPK戦負け。キック技術や体の使い方、巧みな個人技を見せた九州勢との対戦でチームの課題も見えた。

 安里洋介監督は「選手の半分は初心者で試合経験も少なく、楽しんでいけと送り出した。白熱したゲームをしてくれた」と選手をねぎらった。