オスプレイ水筒落下「基地内と思って捜索していた」 米軍、宜野湾市長に謝罪


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MV22オスプレイなどが駐機する米軍普天間飛行場=24日午後1時50分ごろ、宜野湾市

 【宜野湾】米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが沖縄県宜野湾市野嵩の民家に水筒を落下させた事故を受け、松川正則市長が29日、北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、米海兵隊太平洋基地政務外交部のニール・オーウェンズ大佐に抗議した。松川市長によると、米側は事故を即日報告しなかったことについて「普天間飛行場内に落ちたと思い捜索していた」との釈明があったという。

 松川市長が基地内での抗議後、報道陣の取材に明らかにした。大佐は「普天間飛行場内に落ちていると思い捜索していたが見つからず、翌日、宜野湾署から沖縄防衛局を通して連絡があった」と説明したという。在日米軍の通報規則にのっとって連絡すべきだったとし、「水筒が落下した民家の住民や宜野湾市民に不安を与えておわび申し上げる」と謝罪があった。

 事故原因について、手順上では固定されるべき水筒が固定されておらず、また飛び立つ瞬間に機体後部のハッチも開いていたため落下したとしている。水筒が固定されていなかった原因は調査中だという。

 水筒の内容物は宜野湾署の簡易検査の結果、水だったと連絡があったという。