せやろがいおじさん「夢はたくさん持っていい」 仕事テーマに中学生に


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講話で「好きなことがあるのは尊いこと」と話す榎森耕助さん(中央)

 【豊見城】仕事への興味関心を高めようと、豊見城中学校(川上一校長)はこのほど、同校で職業人講話を開いた。お笑い芸人で、せやろがいおじさんの名でユーチューバーとして活動する榎森耕助さんら10人が、2年生280人に進路選択などについてアドバイスした。生徒は、それぞれの職業人の話をメモしながら聞き、将来へのイメージを膨らませた。

 プロサッカー選手(沖縄SV)やパティシエ、言語聴覚士、消防士などが自身の仕事のやりがいや難しさなどを生徒に語った。

 音楽教室ではユーチューバーとして招かれた榎森さんが軽妙な語り口で、笑いを交えながらトークを展開。奈良県から高校教師を目指し沖縄に来たが、芸人になった自身の経歴を踏まえ「夢や目標は一つに絞らずたくさん持っていていい。一つくらいかなえば良いくらいでええんちゃうか。何も決まっていない人も全然良い。大事なことは好きなことを見つけること」と語り掛けた。

整備士(奥)の指導を受けタイヤの脱着体験をする生徒=11月2日、豊見城中学校

 笑顔で聞き入っていた税所輝(さいしょ・きら)さん(13)は「ロケの話などが面白かった。将来はゲームクリエイターやユーチューバーになりたい」と話した。技術室では生徒が整備士の指導を受けながら車のタイヤの脱着作業を体験。工具を使いタイヤを外した垣花ふきさん(14)は「自分がやってもビクともしなかったが、プロは簡単にできてすごいと思った。将来はディズニーランドのキャストになりたい」と述べた。

 (照屋大哲)