オスプレイ那覇軍港から離陸 知事「怒り禁じ得ぬ」那覇市長「抗議翌日に…」


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(左から)城間幹子那覇市長、玉城デニー知事

「怒りを禁じ得ない」 知事、離着陸停止要請

 玉城デニー知事は30日、海兵隊のMV22オスプレイ3機が米軍那覇港湾施設(那覇軍港)を離陸したことを受け「県民の思いを蔑(ないがし)ろにするものであり、怒りを禁じ得ない」とする声明を文書で発表した。那覇軍港で航空機を一切、離着陸させないことを米軍や、日米両政府に求めた。

 沖縄の日本復帰時に在沖米軍施設の使用条件などを定めた「5・15メモ」を挙げ「厳格に運用」するよう、くぎを刺した。離陸前に県や那覇市に連絡がなかったと指摘し「那覇軍港で航空機が運用されて常態化することは、県民にさらなる基地負担を強いる。断じて容認できない」と強調した。

(明真南斗)


抗議翌日「非常に残念」那覇市長「安全脅かす」

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)から垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが11月30日に離陸したことに対し、城間幹子那覇市長は同日、「(那覇軍港での米軍機の離着陸中止を求める)抗議・要請の翌日に離陸したことは非常に残念な思いでいっぱいだ。米軍、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に改めて断固抗議する」とのコメントを発表した。

 城間市長は「那覇軍港での軍用機の離着陸は市民、県民、観光客らの安全を脅かすもので到底容認できない。今後一切行われないよう強く求める」とした。

 城間市長は29日、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局を訪れ、那覇軍港で米軍機の離着陸をしないよう米軍に働き掛けることを要請していた。

(伊佐尚記)


【写真】中止要請の中、那覇軍港を飛び立つオスプレイ
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