【一問一答】オリオン新社長・村野氏「経験を総動員して風穴を開ける」


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オリオンビールの新社長に就任し、記者会見で抱負を述べる村野一氏=1日午後、那覇市安里のホテルロイヤルオリオン(又吉康秀撮影)

 ―就任のいきさつは。
 「8月ごろに(オリオンの)株主、スポンサーから声掛けがあり、選んでいただいた」

 ―オリオンビールの現状をどう認識するか。
 「コロナ禍で観光客が来られなくても商売が成長できることが大切だ。県外や海外で(知名度を上げる)メーク沖縄フェイマス、メークオリオンフェイマスを目指す」

 ―2024年に上場を目指すスケジュールに変更はないか。
 「変更はない」

 ―前社長の2年間をどう評価するか。
 「面白い新商品を出した。それを大ヒットさせるステージに引き上げるのが私のチャレンジだ」

 ―商品展開は。
 「消費者の内面をしっかり掘って商品を作る。食事に応じてビールを楽しむ文化を作りたい。例えばビール女子のような形で新しいお客さんも開拓したい。ライフスタイルをエンジョイできる商品をそろえていきたい」

 ―海外市場の戦略は。
 「海外の強化は必然で、伸びしろは大きい。優先市場は台湾、中国、アメリカ、オーストラリアなどだ」

 ―食品分野は初めてとなる。
 「7業種目で、新しい業界に飛び込むことにアレルギーはない。食品は日常的に使うので、消費者視点で物を申せる。デマンド・サプライチェーンを構築することで、手頃な価格で良い物を提供できる。経験を総動員して風穴を開けたい。それが門外漢の私を招き入れた意味だと思う」