宮古島の新里土木、2回目の不渡り 負債15億円


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 東京商工リサーチ沖縄支店は2日、建設業の新里土木(宮古島市、下地紀孝社長)が2回目の不渡りを出したと発表した。負債総額は2020年6月末で15億4400万円。東京商工リサーチは事実上の倒産と位置付けている。本紙取材に応じた新里土木の関係者は「2回目の不渡りは事実だが、倒産するかは協議中で、まだ決定ではない」と述べた。

 新里土木は道路整備や農道舗装などの土木工事を中心に営業を展開していた。15年頃から重機リースも手掛け、19年6月期は陸上自衛隊宮古島車両整備場の新設をはじめ大型工事が相次ぎ、売上高は10億3361万円を計上した。

 だが、大型重機の設備投資に伴う減価償却費の負担が大きく、収益は低調だった。20年6月期は前期の反動で売上高は7億9152万円と低下し、1692万円の赤字を計上していた。