卓球、心成クラブが女子団体V 男子単は玉城廉が頂点 全九州選手権県予選


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 卓球の第22回全九州選手権大会(中学の部)県予選第1日は4日、うるま市石川体育館で行われ、女子団体決勝は心成卓球クラブ(与那原町)が 3―2 で真志喜中に競り勝ち優勝した。男子個人シングルス決勝は玉城廉(金武卓球道場)が 3―1 で玉城真一(レオフォルテJr)に勝利し頂点に立った。団体戦は4シングルス、1ダブルス方式。5日に男子団体戦と女子シングルスが行われる。団体戦の上位4チームと個人戦の上位8選手は来年2月に長崎県で開催される全九州大会に派遣される。


仲里、強烈サーブで主導権
 

卓球女子団体決勝 カットで粘り強く戦う心成卓球クラブの仲里愛心=4日、うるま市石川体育館(喜瀬守昭撮影)

 今年設立したばかりの心成卓球クラブが団体戦初優勝を飾った。結果は3―2の接戦での勝利。座安みなと主将は「みんながやってくれた」と喜びを分かち合った。

 三つの台を使って同時進行で始まった決勝戦は、第1、第2シングルスの仲村日和と上原南羽がストレート勝ちで圧倒した。しかしダブルスは接戦へともつれ込む。その間に始まった第4シングルスの仲里愛心が強烈なサーブで主導権を握り、早々と優勝を確実にする勝利を収めた。

 ゲームカウント2―2の競り合いとなったダブルスの座安と屋比久笑奈は、仲間の応援に背中を押され、リードする展開をつくれたが、終盤にミスが重なり、あと少しのところで勝利を逃してしまった。

 座安は「自分たちでミスしてしまった」と敗因を挙げ、九州大会ではシングルス二つとダブルス一つの「3回で勝っていきたい」と、この悔しさをぶつけるつもりだ。

 シングルスで強さを見せた上原は「九州でもチームに勢いを付けるゲームをしたい」と意気込む。優勝を決めた仲里も小学から磨いてきたサーブを武器に「自分がどこまで通用するか試したい」と上位進出を目指す。

(謝花史哲)


好敵手の長所封じV 玉城廉「九州で1勝」誓う
 

卓球男子シングルス決勝 サーブを放つ金武卓球道場の玉城廉

 男子シングルス決勝は玉城廉がパワーのある玉城一真の長所を封じ勝利を収めた。小学からの最大の好敵手。強烈なフォアをなるべく打たせないよう巧みにバック側にコントロールできたことで試合を優位に運べた。「素直にうれしい」と優勝を喜んだ。

 厳しい試合は準々決勝も。ゲームを取り合い最終5ゲーム目は先にマッチポイントを取られたが、粘って逆転勝利につなげた。「勢いになった」と決勝は1ゲームを先取。2ゲーム目は「攻めすぎた」とミスが重なり落としたが、3ゲーム目から修正し、勝ちきった。

 玉城一とは中学に入って「五分に戦えている」と手応えをつかんできた。全九州大会に向けて「九州でまだ1回も勝てていない。1勝を果たしたい」と勝利を誓った。