キングス首位維持 堅守と高い得点力で富山に91-66 第15戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは4日、沖縄市の沖縄アリーナで富山グラウジーズ(西地区)と今季第15戦を行い、91―66で快勝した。2連勝で12勝3敗となり、西地区首位のまま。序盤から堅守と高い得点力で主導権を握り、14点リードで前半を折り返したキングス。後半も流れを維持し、危なげなく勝利をつかんだ。次戦は5日午後6時5分から、同アリーナで富山と対戦する。

琉球―富山 第4Q、激しいプレスで相手のボールを奪いにいくキングスの牧隼利=4日、沖縄アリーナ(高辻浩之撮影)

 1対1での激しいプレッシャー、ドライブに対するカバーリング―。キングスの身上である堅守が、得点能力の高い富山の選手たちを自由にさせなかった。

 最も警戒すべきは得点、アシストで存在感を発揮するジュリアン・マブンガだった。ドウェイン・エバンスや満原優樹がアウトサイドでプレッシャーをかけ、ドライブに対しても他選手がすかさずダブルチームを仕掛ける。「相手の得意なところを守れた」(桶谷大HC)と10得点しか許さず、優位に立った。

 ドライブが得意な宇都直輝やシューターの松井啓十郎も一桁得点に抑えた。宇都に付いた牧隼利は「圧をかけて簡単にドライブをさせないようにした。特に後半の入りはチームとしていい守りができた」と好感触を語った。

 一方、点差が離れた第3Qの終盤以降は集中力が切れ、簡単に得点を許したり、パスミスをしたりする場面が目立った。「一瞬でも緩みを見せると、自分たちが目指すところまでいけない」と危機感を語る牧は「次戦は出だしからしっかり入りたい」と気を引き締めた。
 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4168人)
キングス 12勝3敗
 91―66(29―21,19―13,22―14,21―18)
富  山 4勝11敗

 【評】得点能力が高い選手がそろう富山に対し、序盤から1対1で激しいプレッシャーをかけたキングス。主力に大量得点を許さず、主導権を握り続けた。攻撃では各選手がバランスよく攻め、6人が二桁得点を記録した。

満原がよくカバー

 桶谷大HC(キングス)の話 ジョンソン選手をファウルトラブルに追い込めたのは狙い通り。こちらもエバンスが序盤で二つしてしまったが、満原がよくカバーしてくれた。第3Q終わりから集中力が欠けてしまったので、反省しないといけない。

ゾーン守備でしのげず

 浜口炎HC(富山)の話 クーリーが出てきた時にゾーン守備でしのぎたかったけど、逆に得点を伸ばされてしまった。相手の攻撃リバウンドと自分たちのターンオーバーでボールの保有率が変わるので、ここを減らしていきたい。