キングス3連勝 エバンス「プラン通り」の積極攻撃で22得点 富山に80-69 第16戦


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琉球―富山 第4Q ダンクシュートを決めるキングスのドウェイン・エバンス=5日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは5日、沖縄市の沖縄アリーナで富山グラウジーズ(西地区)と今季第16戦を行い、80―69で勝利した。3連勝で13勝3敗となり、西地区首位のまま。序盤こそ富山の強度の高い守備に苦しんだが、第2クオーター(Q)はわずか10失点に抑えて守りから流れをつかんだ。後半は相手をファウルトラブルに追い込み、さらに差を広げた。次節は11、12の両日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で宇都宮と対戦する。

 2人の相手ビッグマンをファウル四つに追い込み、後半で点差を離したキングスがホームで連勝を飾った。原動力となったのは、ドウェイン・エバンスだ。

 力強いドライブを仕掛けたり、マッチアップする選手を背にしてインサイドで面を取ったりと体を張り、試合を通して七つのファウルをもらった。フリースローを多くもらい、チームトップの22得点。「積極的に攻めてファウルを誘う試合プランを意識できた」と振り返った。守備でも相手エースのジュリアン・マブンガを自由にさせず「役割を全うできた」と語った。

 試合は序盤から激しいファウルや当たりが目立つ荒れた展開だったが、その中で大黒柱のジャック・クーリーの存在感が際立った。体調不良で5試合を欠場し、その間に体重が10キロ減ったというが「スタッフのおかけでいい体調で戻ってこられた」と13得点、9リバウンドの活躍を見せた。

 ジョシュ・スコットら強力なインサイド陣をそろえる宇都宮戦に向け「今季はA東京や川崎ともいい戦いができている。宇都宮戦もいいテストになる」と気合を入れた。
 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4207人)
キングス 13勝3敗
80―69(19―21,22―10,24―15,15―23)
富  山 4勝12敗

 【評】インサイドの主力が一人不在の富山に対し、キングスは相手ビッグマンとマッチアップする選手が積極的に中を攻め、ファウルトラブルに追い込んだ。守備でも徹底マークで18ものターンオーバーを誘い、第2Q以降、終始リードを保った。

◆試合プランはできた

 桶谷大HC(キングス)の話 リバウンドで勝つこと、ターンオーバーを誘うことという試合プランはできた。3Qは自分たちのバスケをできたが、その後はプレーが粗く、目指すバスケからほど遠い内容だった。成長の糧にしていきたい。

◆力負けだった

 浜口炎HC(富山)の話 ジョシュア選手がいないのは厳しいけど、それは関係なく力負けだった。ただ途中からラグビーのような試合になってしまい、あのまま続けるとけが人が出る。フェアじゃない笛もあった。もっと改善できる部分があると思う。