エナジックが逆転で男子団体V 卓球・全九州選手権県予選


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男子団体決勝 チキータで攻めるエナジック卓球アカデミーの顧颯留=5日、うるま市石川体育館(高辻浩之撮影)

 卓球の第22回全九州選手権大会(中学の部)県予選第2日は5日、うるま市石川体育館で行われ、男子団体戦決勝はエナジックアカデミー(南風原町)が3―2で中城中に競り勝ち頂点に立った。女子シングルスは熊田陽花(琉球レオフォルテJr)が前田陽菜乃(豊見城中)に3―0でストレート勝ちを収め優勝した。団体戦の上位4チームと個人戦の上位8選手は来年2月に長崎県で開催される全九州大会に派遣される。

 第2シングルスとダブルスを落とし試合勝利数1―2とリードされたエナジックアカデミーは、残り二つのシングルスで巻き返し逆転勝利につなげた。団体戦の頂点に立ち、浜川泰地主将は「気持ちで勝つことができたと思う」とチーム一丸となって戦えたことを喜んだ。

 試合勝利数1―2から、第4試合のシングルスで親泊杜築(ともき)が力強い打球で攻め立てた。前日の個人戦4位の力を発揮し、ストレート勝ちで2―2に追いついた。

 勝負を託された最終第4シングルスの顧颯留(くう・そうる)も「この半年、強化してきた」というフォアを武器に相手を打ち崩し2ゲームを連取する。第3ゲームはミスが重なり詰め寄られたが、マッチポイントからナックルサーブで揺さぶり「自信を持って打とう」とフォアの強打で決めきった。

 約2カ月前に1人が加入し団体戦の人数がそろった。そこから県内大会は2回目の優勝。今回、初めてとなる九州大会出場権を獲得した。顧は「九州はもっと強い相手がたくさんいる。技術を高めて少しでも勝ち星を取りたい」と意気込む。浜川主将も「目指すは九州上位。ここで立ち止まらず努力したい」と力を込めた。
 (謝花史哲)

◆3球目攻勢 熊田が完勝

 中学1年の熊田陽花が個人戦の女子シングルスを制した。サーブからの3球目の決定率が上がり、決勝もストレート勝ちで圧倒した。

 決勝は3ゲームいずれもリードしながら中盤に追いつかれた。「しっかり点を取れているサーブを打つ。相手の返しも読みやすい」と冷静に戦術を切り替える。これまでミスが多かったという3球目も、得意とするフォアや精度が上がってきたバックの強打で攻勢を仕掛けることができた。

 強敵だった3年の姉は中学を卒業する。「ここからは負けたくない」と中学での絶対女王を目指す。九州に向けては「これまで最高は3位。今度こそ優勝したい」と勝利を目指す。