ボウリング、沖国大男子が初の全国制覇 連覇狙った女子は準優勝 全日本大学選手権


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男子で優勝した沖縄国際大の選手たち

 ボウリングの第59回全日本大学選手権は12月4~6日、京都府のキョーイチボウル宇治で行われ、5人チーム戦の男子で沖縄国際大(西島本有生、平良直也、新垣夏輝、登川陸、中里隆和、比嘉巧真)が15552点で初優勝に輝いた。3269点でチームハイシリーズも獲得した。2人チーム戦の女子は沖縄国際大(大城美幸、許田美香、仲里葵)が6032点で準優勝だった。大会は予選3回戦、準決勝、決勝を3日間で行い、1人各15ゲームの合計点で順位を決した。

 沖縄国際大が、男子5人チーム戦で念願の全国制覇を成し遂げた。昨年は準優勝。雪辱を誓って臨んだ舞台だった。交代しながら6人全員が出場し、一丸で栄冠をつかんだ。

 予選9、準決勝3、決勝3ゲームの一人計15ゲーム、5人の合計点で競われた。決勝スタート時点でトップを維持するが、2位の青森中央学院大とは44点差。4年の平良直也主将は「いつ追い付かれてもおかしくない点差だった。誰かがスコアを落としても他の選手がカバーした。最後は競り勝つことができた」とチームの団結力を誇った。

 3ゲームごとに異なるレーンで投げなければならず、レーン状態を共有し、攻略することが勝利への鍵となった。

 1投目の重要な役割を担ったのはエースの西島本有生。レーンコンディションを仲間に伝えつつ、安定した成績でチームを支えた。

 コロナ禍で思うように練習ができない期間も、動画を通して互いのフォームを研究し、指摘し合いながら改善に取り組んだ。

 平良主将は「前回2位でとても悔しい思いをしていた。まとめ役としてみんなを支えることができたと思う」と感慨深げに語った。

女子で準優勝した沖縄国際大の(前列左から)許田美香、大城美幸、(後列)仲里葵

女子、逆転2位に胸張る

 女子2人チーム戦で連覇を狙った沖縄国際大だったが、惜しくも2位となった。4年の大城美幸主将は「男女同時優勝も視野にあったが、1位に届かず悔しい。ただ、決勝では3位から逆転して2位になることができてよかった」と胸を張った。

 ペアを組む2年の許田美香と大会前から「どんな状況になっても、焦らずに投げ続けよう」と話し合っていた。決勝は2位の同志社を追い掛ける展開に。ミスは許されず「手が震えるほど緊張した」と語る。

 結果は52点差をひっくり返し順位を上げた。学生最後となる来年2月の全日本大学個人選手権へ向け、弾みとなった。「2年の時は8位。最後は優勝できたらいい」と集大成の気持ちで挑む。