宜野湾市が国保税値上げ 来年4月から1人当たり9000円を目安に


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宜野湾市役所

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市は2022年4月から国民健康保険税を引き上げる条例改正案を7日、市議会12月定例会に提出した。引き上げ幅は所得や世帯人数で異なるが、1人当たり年額約9千円増額を目安に税率を設定した。可決されれば2020年度以来の改定となる。

 国保は高齢化に伴い医療支出が増加。一方で被保険者は年々減少し、低所得者が多く税の確保が難しくなっている。市の国保特別会計は収入が不足し、一般会計からの繰り入れが相次いでいた。昨年度の赤字額は11億4千万円だった。

 市は市国民健康保険運営協議会から9月に答申を得て改正案を上程した。市の崎間賢健康推進部長は「市の国保財政健全化計画で、健全化に向けた重点取り組みとして『適切な税率の設定』を掲げている。健全化を図ることを目的に、保険税率、税額などの改正を行う」と述べた。
 (宮城隆尋)