漫画「沖ツラ」を市内27校に 贈呈式には作者・空えぐみさんも出席 うるま市P連


社会
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 コロナ禍で学校行事の中止や縮小が続く子どもたちを元気づけようと、うるま市PTA連合会(伊波常之会長)が昨年から市内27の小中学校に図書を贈る活動を続けている。今年は沖縄の「あるある」ネタを描いたラブコメ漫画「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」(沖ツラ、新潮社)を贈ることを決め、高江洲小学校(水流(つる)伸夫校長)で8日、作者で同市在住の空えぐみさんも出席して贈呈式を開いた。

高江洲小の児童らに漫画「沖ツラ」を寄贈するうるま市PTA連合会の伊波常之会長(後列右から3人目)と作者の空えぐみさん(同4人目)

 同市P連は昨年、コロナ禍で在宅時間が増えた児童のために全27校の希望を聞き、指定図書など計170冊を寄贈。今年は、作者がうるま市在住という縁と、うちなーぐちや沖縄文化に触れる内容だとして沖ツラ1~3巻までの計81冊を用意した。寄贈の計画を聞いた空さんが、81冊すべてに直筆でサインを書いた。

 贈呈式には6年生の図書委員8人が出席、空さんと伊波会長、比屋根美由紀高江洲小PTA会長からサイン入りの漫画を受け取った。赤嶺美織さん(12)は「せりふが方言でも分かりやすくておもしろい」と話し、仲西藍希さん(12)は「サイン入りをもらえるなんてすごい」と喜んだ。

 児童と交流した空さんは「作品の感想を聞く機会はなかったのでうれしい」と笑顔を見せた。
 (新垣梨沙、写真も)