自衛隊誘致を全会一致で可決「地理的観点から適地」 沖縄の離島・北大東村議会


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自衛隊誘致の意見書を全会一致で可決した北大東村議会=9日午前11時23分、同村議会議場

 【北大東】北大東村議会(上間正巳議長)は9日、12月定例会を開き議員提案で、島内への「自衛隊誘致に関する意見書」を審議し、全会一致で可決した。

 意見書は北大東村は安全保障の地理的観点から自衛隊配置の適地であると訴え、台風などの災害対応や本島への急患搬送の体制を強化できるとしている。その上で、国の次期中期防衛計画の作成・立案に同村の積極的活用を盛り込むことを国に求めている。

 宛先は防衛大臣、沖縄防衛局長、防衛省地方協力局長。

 誘致を巡っては、住民から好意的な意見がある一方、村や村議会に対して説明を求める声が上がっている。

 北大東村は沖縄本島から東方約360キロメートルに位置し、人口は2021年11月末現在で561人。隣接する沖大東島は無人島で米軍の射爆撃場として提供されている。