15歳のプロキックボクサー誕生 山里、デビュー戦初勝利「チャンピオン目指す」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
プロデビュー戦で判定勝ちした山里真桜(左)=宮城県(DBS提供)

 【名護】名護ムエタイスクールの山里真桜(大宮中3年)がこのほど、宮城県で開催されたキックボクシングの大会「A―LEAGUE52 DX」でプロデビューを果たし、3―0の判定勝ちを収めた。

 名護市出身の女性プロキックボクサーが初めて誕生した。3日には渡具知武豊市長に報告に訪れ、山里は「プロの世界でチャンピオンを目指す」と笑顔で話した。山里は全国から実力者が集うアマチュアの大会で何度も優勝しており、プロデビューの条件は満たしていた。プロの試合はアマチュアとは異なり、1ラウンド多い2分3ラウンドで、防具はつけずに行う。

 デビュー戦の相手は、年齢もキャリアも上で手ごわい、YUKIUSAGI(DRAGON)だった。山里は1ラウンド目は緊張から動きが硬く、積極的に前に出てくる相手に苦しみながらも、キックやひじを使い応戦。2ラウンド以降は相手の動きに合わせて、しぶくとくカウンターを狙った。体力を消耗させてミドルキックを何発も入れ、ポイントを重ねた。

 渡具知市長は「常に頂点を目指してほしい」と激励。ジムの近藤一輝代表は「名護の子どもたちに夢を与えられる選手になってほしい」と期待する。15歳でプロデビューを果たした山里は「ずっと憧れていたプロになれた。上を目指し続けていきたい」と力を込めた。 (喜屋武研伍)

プロデビュー戦で勝利を収め、渡具知武豊名護市長(左から3人目)のもとに報告に訪れた山里真桜(同2人目)=3日、名護市役所(喜屋武研伍撮影)