岸田首相、復帰50年式典の東京開催「沖縄県と連携し検討」 記念事業にも前向き


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岸田文雄首相

 【東京】岸田文雄首相は9日、県が来年5月15日の沖縄の日本復帰50年に、沖縄県と東京の2会場での記念式典開催を検討していることについて、「沖縄県と連携しながら検討する」との見解を示した。復帰50年に関連する記念事業の開催にも「政府全体として検討を進める」と前向きな姿勢を示した。参院本会議で、自民党の有村治子参院議員への答弁。

 岸田氏は、6日の沖縄県議会一般質問で、謝花喜一郎副知事が、記念式典の県と東京での2会場開催を検討しているとした点について触れ、「沖縄県においても、県議会において国と連携協力して取り組みを進めると答弁している」と説明。その上で、「政府として沖縄県と連携しながら検討していきたい」と述べた。

 有村氏は、復帰直後の1975年に開催された沖縄海洋博や復帰20年の92年に始まった首里城復元事業など、節目ごとに国の記念事業が行われてきた経緯を踏まえ、「記念切手の発行など、各省庁が実行できる記念事業を検討いただきたい」と述べた。これに対して岸田氏は、「各種の記念事業についても提案を踏まえながら、政府全体として検討を進める」とした。 (安里洋輔)