「多目的アリーナ」縮小検討 用地の買収進まず 北中城村


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北中城村役場(資料写真)

 【北中城】北中城村が米軍泡瀬ゴルフ場跡地で建設を計画する「多目的アリーナ」について、比嘉孝則村長は8日の12月定例会の一般質問で、現行計画の見直しが進められていることを明らかにした。用地取得が難しいことが主な理由で、比嘉村長は「事業を縮小して整備する方向で、検討委員会が検討している段階だ」と述べた。上間堅治氏の質問に答えた。

 村によると当初は敷地面積が約8千平方メートルで、総事業費は約35億円(防衛省75%補助)を見込んでいた。現在約3千平方メートルの用地を取得しているが、それ以上の取得が困難だという。隣接する沖縄市に「沖縄アリーナ」が完成、供用開始しており、村内では類似する施設を造ることに疑問の声も上がっていた。同事業は2015年度に始まり、19年度に完成予定だったが、用地買収が進まず、18年度から計画が止まっていた。検討委員会は、取得済みの用地の範囲内で建設する方向で検討し本年度内に意見を取りまとめ、比嘉村長へ報告する予定。

(砂川博範)