北大東村への自衛隊誘致に関する意見書の要旨は次の通り。
近年、日本周辺を取り巻く国際情勢はある外国の一方的軍事進出が南西方面をはじめ、台湾、尖閣諸島などの地域で危険水域に徐々に近づいている。このような状況で、外国の海軍は外洋進出の頻度を増し、いわゆる第一列島線を越えて、第二列島線内の支配強化を狙い、宮古島~沖縄本島間などでの活動を活発化している状況下で、本島周辺での軍事活動も迫り来る恐怖として島民一同感じている。
北大東村は第一列島線と第二列島線の間に位置しており、国家の安全保障・防衛基盤充実の地理的観点から自衛隊配置の適地であると考えている。
当村としても、自衛隊が在島した場合、台風などの災害発生時における初動対処や救護などの活動を自衛隊と共同して実施し、迅速な対処が可能で被害を局限できると確信している。
また、救急患者の本島への輸送時間短縮が図られ、医療体制を改善・強化することができる。
以上、村議会としては国際情勢や本村の地理的環境を勘案し、国として本方面の重要性を再認識したうえで、次期中期防衛計画の作成・立案に本村の積極的利活用を提示してほしい。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
2021年12月9日、北大東村議会
宛先 防衛大臣、沖縄防衛局長、防衛省地方協力局長