自販機で寿司食いねぇ 急速冷凍でいつでも自信の味 沖縄・那覇「テイク」


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「急な入り用の際はどうぞ」と、自販機の前で冷凍寿司をアピールする「テイク」の冨里健二店長=9日、那覇市東町(高辻浩之撮影)

 いつでも、どこでも、好きな時に―。那覇市東町のデリバリーとテークアウト専門店「テイク」は冷凍のすしを自販機で販売し好評を得ている。8日には自販機を新たに1台増設。メニューも増え、誰でも手軽に24時間、365日、すしを楽しめる。冨里健二店長(38)は「最新技術で急速冷凍している。味には自信がある」と、自ら太鼓判を押す。

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 コロナ禍の今年6月、複数あった飲食店の一部を統合し、新店舗として「テイク」を開店した。客と店員の接触を避ける感染症対策の目的で、中小企業庁の事業再構築補助金などを活用し、店先に自販機を設置した。飲食店が時短営業や休業に追い込まれる中、冨里店長らは「外食の味を家庭で楽しんでほしい」と冷凍すし販売にこぎ着けた。1パック10貫で800円。

 食べる際は自然解凍か電子レンジの低温調理がおすすめ。物珍しさなども加わり、遠隔地からの購入者も増え、週末には売り切れる日もある。

 冨里店長は「冷凍すしは仏壇に供えた後なら解凍されていて、うさんでーにちょうどいい」と笑顔を見せた。 
 (高辻浩之、写真も)