コラソン連敗、トヨタ車体に29-35 前半の劣勢を挽回できず


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 日本ハンドボールリーグ第15週第1日の11日、男子の琉球コラソンは三重県員弁運動公園体育館で暫定5位のトヨタ車体と今季第13戦を行い、29―35で敗れた。通算成績は2勝10敗1分けとなった。2連敗で順位は10位のまま。

 琉球コラソンは前半に7点差と大きく引き離される。後半、RB村田龍やSB佐藤草太が力強いカットインで攻勢を掛けたが、前半の遅れが響き追いつけなかった。

 次戦は25日正午から宮城県のラップ大郷でトヨタ自動車東日本と戦う。

トヨタ車体(19)
 35―29(18―11,17―18)
琉球コラソン(5)

 【評】琉球コラソンは前半中盤に7点のリード許し、トヨタ車体に余裕を持たせてしまった。横パスを繰り返し、結果的に攻撃が単調に。後半は7人攻撃なども展開し互角の戦いに持ち込んだ。後半序盤の修正力を早い段階で出したかった。


前半の劣勢 挽回できず ポスト攻撃 課題残る

 一度離された点差は簡単には縮められなかった。琉球コラソンは後半、守備陣形の変更が奏功し、相手のリズムを崩して反撃に出ることに成功した。しかし、攻守でもたついた前半の7点差が重く響き、最後まで主導権を取り返せなかった。

 ここ数試合で課題となっていた前半の立ち上がりの悪さが、この日も出た。中盤に2人の退場が重なるなどして5連続失点。サイド攻撃の展開が要所で機能してきたが、ポストは失敗が多くターンオーバーに。単調にボールを回す時間帯が増え、波に乗れなかった。

 ただ、修正する力を発揮する場面はあった。後半6分すぎから、低めに横一線だった守備を高めにシフト。ここから守備とGK内田武志の連係がはまり、失点ゼロのまま、5点連取で食い下がった。

 黄慶泳監督は「確実に強くはなっている。あと一歩のところ」と強調。次戦は今年最後の試合で、3勝8敗1分けと勝敗数がほぼ並ぶトヨタ自動車東日本戦となる。「成長を無駄にしない、来季にもつながる大事な試合。選手は戦いきると信じている」と必勝を誓った。