プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは11日、栃木県のブレックスアリーナ宇都宮で宇都宮ブレックス(東地区)と今季第17戦を行い、66―65で競り勝った。連勝を4に伸ばした。14勝3敗で西地区首位のまま。最大17点差を追い付き、1点ビハインドで迎えた試合時間残り0.9秒でアレン・ダーラムが値千金の逆転シュートを沈め、劇的な逆転勝利を飾った。次戦は12日午後4時5分、同会場で宇都宮と対戦する。
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第4クオーター(Q)、スコアボードにともった残り時間は0・9秒。キングスの1点ビハインド。相手コートのエンドラインからプレーが再開する。ボールを持ったのはコー・フリッピン。「持ってるプレーだった」(桶谷大HC)。緊迫した場面を想定し、練習を重ねていた連係だった。
再開の笛と同時に、アレン・ダーラムと今村佳太が交差し、相手守備のずれをつくってインサイドでダーラムが一瞬フリーになった。すかさずフリッピンが浮かせたボールを放る。空中でキャッチしたダーラムが、相手センターのジョシュ・スコットの上から直接シュートを放った。
ボールはバックボードに当たってゴールに吸い込まれ、土壇場で逆転。倒れ込んだダーラムにメンバー全員がなだれ込み、勝利を確信した。第3Qで最大17点差を付けられながらの勝利に、ダーラムは「全員が諦めず、後半も戦い続けたことが勝利につながった」とチーム力を誇った。
一方で、前半は宇都宮の守備に苦しみ、第2Qはチームでわずか5点。チームトップの15得点を挙げた今村は「40分間、やりたいバスケをやり続けられないことが課題。次戦も挑戦者の気持ちで自分たちのプレーをしたい」と気を引き締めた。
▽Bリーグ1部(宇都宮市体育館、2130人)
キングス 14勝3敗
66―65(17―20,5―12,21―19,23―14)
宇都宮 11勝6敗
相手守備にストレス
桶谷大HC(キングス)の話 前半は相手の守備にストレスを与えられて、攻撃で皆が違う方向を向いてしまった。後半は今村を起点に攻め、やるべき事を明確化できた。最後はラッキーだけど、勝利を引き寄せられたのは選手が我慢した結果だ。