市民、若者との協働探る 那覇市と東大、連携協定でシンポ


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SDGsについて語る城間幹子市長ら(右端)=那覇市の那覇文化芸術劇場なはーと

 【那覇】那覇市と東京大学地域未来社会連携研究機構の連携協定締結を記念し、「NAHA SDGs シンポジウム~次の100年も笑顔広がる元気なまちNAHAを目指して~」がこのほど、那覇市久茂地の那覇文化芸術劇場なはーとで開催された。SDGs(持続可能な開発目標)の推進に向けて、行政、市民、企業、大学が協働の可能性を語り合った。

 前半は松原宏東大教授らが講演した。後半のパネルディスカッションでは城間幹子市長、喜納育江琉大教授、大野惠司イオン琉球社長、学生ボランティア団体「VONS」の島袋未結代表が登壇した。

 城間市長は「第5次那覇市総合計画で目指す街の姿はSDGsと共通する」と語り、外国人相談窓口設置や、小学校区まちづくり協議会の設立・運営支援などの事業を紹介した。

 島袋さんは学生によるフードドライブについて報告、「政治に無関心な若者ばかりではない。地域に関心を持っていることを知ってほしい」と話した。

 喜納教授は琉大が研究・教育などを軸にSDGsを推進し、海の豊かさを守る取り組みで高評価を得ていると紹介した。「地域貢献したい若者が何を学びたいのか、行政はどういう人材を望むのか、双方向で関わっていきたい」と話した。

 大野社長はVONSとの連携や子ども支援、首里城復興支援などの活動を紹介した。「那覇は台湾や東南アジアに近い。海外に特産品をアピールすることにも企業として取り組めるのではないか」とも話した。

 (伊佐尚記)