沖縄科学技術振興センター(うるま市、OSTC)やケイエスピー(神奈川県)など7社は13日、那覇市のJA会館で会見し、沖縄のスタートアップ(新興企業)の育成を目的にした「OSTC投資事業有限責任組合(おきなわイノベーション創出ファンド)」を組成したと発表した。
ファンドの運営期間は10年間で、投資目標社数は10社程度。情報通信やバイオ、環境の分野で、県内の課題を解決するビジネスモデルを持ったスタートアップ企業や中小企業に投資し、株式公開できる企業へと成長を促していく。
OSTCとケイエスピーが無限責任組合員となり、県産業振興公社、沖縄銀行、琉球銀行、JAグループ沖縄、拓南本社が有限責任組合員として参加している。
現在の出資総額は4億3200万円。今後、6カ月を追加加入期間として出資者を募っており、1口百万円で参加できる。
OSTCの糸村昌祐理事長は「沖縄の次世代を担う新たな企業を支援し、県経済の持続的発展に貢献できると考えている」と話した。
(中村優希)