上空を飛ぶ度に避難行動…米軍ヘリ窓落下4年「事故忘れない」普天間第二小で集会


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6年生の代表が描いた、子どもたちが笑顔で空を見上げる絵を掲げる知念克治校長=13日、宜野湾市の普天間第二小学校

 【宜野湾】2017年に宜野湾市の普天間第二小学校で起きた米軍ヘリ窓落下事故から4年を迎えた13日、同小で事故を振り返る集会が開かれた。米軍機が飛ぶ度に避難行動を繰り返さざるを得なかったことなど、当時の様子をまとめた動画を流した。教諭から児童に「(それでも)自分らしく輝いて生きていくにはどうすればいいのか、考えていこう」とメッセージが送られた。

 事故を経験した学年がことし6年生になり、事故当時から在籍する職員も本年度で異動対象になる。知念克治校長は、事故をいつまでも忘れずにいてほしいという思いから集会が続いていることに触れ「この地域で育った、未来に生きる君たちが命を守るためにはどうしたらいいのか、地域をどうしていくのか考える番だ」と語り掛けた。

 6年生の代表が仕上げたポスターは、児童が笑顔で空を見上げている様子を描いた。知念校長は「学校を楽しい場所にしたいという強い思いが広がっていければ」と語った。(新垣若菜、写真も)